「もの」や「サービス」の値段は、需要と供給によって決まります。
なんだかむずかしそうな言葉ですが、そんなに身構える必要はありません。
今回は、「需要と供給」について、分かりやすく紹介します。
需要と供給とは
まず、「需要」は、「もの」や「サービス」を必要としている人がどのくらいいるか、ということです。
必要としている人が多ければそれだけ、需要がある、ということになります。
また、「供給」は、「もの」や「サービス」がどのくらい提供されているのか、ということです。
たとえば、サンマがたくさんとれて、たくさん出回れば、サンマの供給が増えた、ということになります。
かんたんに言うと、多くの人が「欲しい!」って思うものは需要が多い、ってことで、たくさん売られているものは供給が多い、ってことだべ
価格が上がるほど、需要は下がる(需要曲線)
需要は、ものやサービスの価格が上がるほど、減っていきます。
たとえば、キャベツの値段が上がれば上がるほど、キャベツを買う人は減ります。
これをグラフにすると、このようになります。
キャベツの価格が上がるほど買われるキャベツの数は減り、価格が下がるほど買われる数は増えます。
そしてこの赤い線を、「需要曲線」といいます。
グラフは右肩下がりになるのね!
価格が上がるほど、供給も上がる(供給曲線)
供給は、価格が上がるほど、増えていきます。
たとえば、キャベツの価格が上がれば、もっと売りたいと思うので、農家はより多くのキャベツを作ります。
これをグラフにすると、このようになります。
キャベツの価格が上がるほど、作られるキャベツの量は増えます。
そしてこの青い線を、「供給曲線」といいます。
こんどは右肩上がりだ
売り手と買い手が、お互いにうれしい価格(均衡価格)
さて、価格が下がるほど、買い手は「購入したい」という気持ちが大きくなりますが、売り手は「売りたい」という気持ちが小さくなってしまいます。
逆に、価格が上がるほど、買い手は「購入したい」という気持ちが少なくなり、売り手は「売りたい」という気持ちが大きくなります。
では、売り手と買い手が、お互いにうれしい価格って、どこなのでしょうか。
うーん
お店にしてみれば、高く売れれば嬉しいけど、高すぎても買ってもらえないもんね
安すぎても、お店は利益を得られなくなっちゃうわ
ちょうどええ価格は、どこなんやろうなぁ
では、さきほどの「需要曲線」と「供給曲線」を重ねてみましょう。
ふたつの曲線が交わったところの価格が、買い手も、売り手も、お互いにうれしい価格、になります。
この価格を「均衡価格」といいます。
買い手も売り手もうれしい価格、つまり需要量と供給量が一致した価格が、均衡価格だべ
まとめ
需要は、ものやサービスを必要としている人がどのくらいいるのか、ということです。
供給は、ものやサービスがどのくらい提供されているのか、ということです。
これらをグラフに表したときの線をそれぞれ、需要曲線、供給曲線、といいます。
需要量と供給量が一致した価格、つまり買い手も売り手もうれしい価格が、均衡価格です。
ちなみに、今回紹介した内容は、場合によっては当てはまらないことも多いべ
たしかに、安ければ買う、高ければ買わない、っていうのは、絶対的なものじゃないよね
同じ商品でも品質が違ったり、同じ品質の商品でも、なんとなく高い方がいいもののような気がしちゃったり、ってこともあるよね
ほかのお店でもっと安く売ってることを知らなかった、なんでこともありますなぁ
でも、細かく考えすぎてしまうと、すごく複雑になってしまって、考えられなくなってしまうべ
だから今回みたいに、かんたんに考える方法がよく使われるべ!
なるほどー
ホンマ、山田先生ぇはかしこいどすなぁ
そういえばうち、山田先生の……
あ、せや……うち今日、サンリオの社長に呼び出されたんや……うち、なんか問題あったんやろか
ほな、グッバイならー
とことことことこ
行っちゃった……
なにを言おうとしたんだろう……
いろいろと気になるべー